住宅ローンの関連費用には、団体信用生命保険と銀行保証料があります。
どちらも銀行が債務者に対しての支払いを担保するための費用ですが、加入者にとっては大きな違いがありますよ。
団体信用生命保険と銀行保証料の概要を解説するので、資金計画の一つとして理解を深めておきましょう。
住宅ローン関連費用の団体信用生命保険は銀行保証料とどこが違う?
住宅ローンを借りる際、多くの金融機関では、団体信用生命保険の加入を条件として融資をします。
借り入れした人が死亡や高度障害になったときに、残債を保険会社が金融機関に支払ってくれる保険です。
死亡や高度障害以外の補償には、「がん、脳卒中、急性心筋梗塞」の三大疾病特約や「三大疾病+糖尿病、高血圧症疾患、肝硬変、慢性膵炎、慢性腎臓病」の五疾患を補償する八大疾病特約があります。
団体信用生命保険料はローンに組み込まれているので、保険料を支払っている感覚は少ないかもしれません。
死亡と高度障害の補償はローン金利に上乗せはありませんが、特約には0.25~0.3%程度の金利が上乗せされます。
健康状態によっては、加入できないケースもあるので注意してくださいね。
債務者が死亡や病気で残債を支払えなくなっても、残された家族が安心して家に暮らせる保険です。
団体信用生命保険とは違う返済できない住宅ローンに対する銀行保証料とは?
銀行保証料は、団体信用生命保険とは違って、住宅ローンの債務を減らせません。
債務者が何らかの事情でローンを返済できない際に、保証会社が金融機関に支払いを一時的に肩代わりしてくれる仕組みだからです。
支払先が金融機関か保証会社の違いかだけで、ローンの残債が減るわけではないので注意しましょう。
支払い方法は一括と分割があるので、知っておくと資金計画に幅がでますよ。
一括では借入額の約2%を支払い、分割では借入金利に0.2%が上乗せされてローンに組み込まれます。
銀行保証料は債務者よりは金融機関に比重の高い点が、団体信用生命保険との違いになるでしょう。
ネット銀行などは保証料を設定していないケースが多いので、住宅資金を借り入れる際は、銀行保証料の有無なども検討材料にしてくださいね。
まとめ
団体信用生命保険と銀行保証料は、万が一、体に何かが起こったときや、住宅ローンが返済できないときに役立つ制度です。
どちらも住宅ローンに関連する費用ですが、補償対象者に違いがあります。
金融機関やプランによって費用が異なるので、資金計画との兼ね合いを入念に検討しましょう。
簡単な用語とは違い専門用語が多く、慣れない計算もでてくるので、よくわからない点はプロに相談するのがおすすめですよ。
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